加賀友禅作家・中町博志(なかまちひろし)先生の工房におじゃましました!

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◎加賀友禅作家・中町博志(なかまちひろし)氏と
 中町氏は約180人登録されている加賀友禅作家の中でも重鎮とされる十人衆のお一人(筆頭)。その工房へお伺いしました。最も印象的だったお話を1つ紹介します。
 先生は真糊糸目で友禅されるので、先に模様を彩色して、後で地色を引く友禅本来の行程で制作されます。「ゴム糊を使えば地色を先に引いて模様を彩色できるから何度も確かめながら描けるが、先に彩色する真糊糸目は一発勝負!陶芸(窯で焼いて初めて分かる一発勝負)の緊張感に似ている」と表現されました。
 先生はとても穏やかで丁寧にお話してくださいましたが、内容には深みと迫力があります。実際、中町博志氏の友禅は独創的なデザインと色彩に彩られています。
 工房では2人の若いお弟子さんも制作に励んでおられました。次代の加賀友禅を担う作家さんになられるんでしょうね。

『中町博志』
・加賀友禅師 直江良三氏に師事
・石川県指定無形文化財 加賀友禅技術保持者
 (現在認定者は10名、通称「十人衆」)
・通産産業大臣認定「伝統工芸士」

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