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お誂え着物の寸法 注意点 

着物の寸法を決める時の注意点

◎硬めの着物素材は裄を長めにする

縮緬(ちりめん)、綸子(りんず)など「やわらかもの」と言われる着物を基準にした場合、「紬」「木綿」「お召し」「麻」など、比較的固めの着物素材は裄を長めにします。その場合、袖巾だけ2分(約8ミリ)〜4分(約15ミリ)長くすると良いと思います。

袖口写真.jpg

これは硬めの着物は肩から腕のラインに滑らかに添わず、パカッと膨らむ為、若干短く感じられます。すると本来短いはずの長襦袢の袖口が出てしまうことがあります。 

※但し、着物の袖巾を長くし過ぎるとコートや羽織の袖巾を決める時に加減が難しくなるので注意してください。 

◎腕の長い方は反物巾を考えて寸法を決める

 一般的な女性用着物の反物巾は9寸8分(約37㎝)が基本です。裄はいっぱいに仕立てても1尺8寸6分(約70㎝ 縫い代が必要なので袖巾9寸3分+肩巾9寸3分)が限界。よほど裄が長い人でなければ、この範囲で決めておくことをおススメします。長襦袢は更に3分(約1㎝ 袖巾マイナス2分 肩巾マイナス1分)短くします。
 逆にコートや羽織は着物の裄よりも3分(約1㎝)長めにするので、この場合は巾の広い反物を探すことになります。 ですから可能ならコート・羽織の裄を最大に決めて、着物、長襦袢と短くしていくのが理想的だと思います。
 但し、絵羽模様の訪問着(※下の写真参照)や振袖 は裄をいっぱいにすると袖〜肩の柄が合わなくなります。(裄の長い方に対応した訪問着や振袖もございますが選択肢は限られます)
 近頃は1尺2分(約39㎝)、1尺5分(約40㎝)など巾の広い反物も増えてきたので選択肢は広がりました。呉服屋さんと相談しながら最適の裄を決めてください。
絵羽と裄.jpg

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◎絵羽の着物・身幅について

 振袖、訪問着など一枚の絵のような柄付けを「絵羽」と言います。絵羽の場合、身幅(前身幅、後身幅)を単純にヒップに合わせて決めると言うわけにはいきません。綺麗に柄が繋がる寸法はおおよそ前身幅6寸5分(43,5㎝)、後身幅8寸位(49㎝)からですが、これはヒップ96㎝位の寸法です。この前後ある程度は幅がありますが、細すぎ、ゆったり過ぎの場合は柄合わせよりも着やすさを優先することをお勧めします。
 下の写真の通り製品の段階では仮絵羽状態なので、脇と衽線で柄のつなぎ目は二重に描かれていて(身幅の調整のため)繋がっていません。本仕立てではここを綺麗に繋げます。ですから例えばヒップ90㎝位の方でしたら柄合わせ重視がお勧め。大きめにはなりますが、着付けで上手に調整します。これがヒップ85㎝位となるとかなり身幅がたっぷりになるので、着やすさを重視して脇で詰めます。脇で柄が合わなくなりますが、着やすくなります。

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