小千谷縮みの寸法について
昨日に続いて夏の着物「小千谷縮み(おぢやちぢみ)」について。
反物から仕立てる場合、寸法が大切になりますが、裄と身丈(着物の上下全体の長さ)が問題となります。小千谷縮みは麻素材なので生地がゴワゴワしていて、いつもの着物寸法通り仕立てても、裄が短く感じるようになります。寸法は間違っていないのに、長襦袢の袖口がしっかり出てしまうことになりかねません。体型にもよりますが、2㎝〜4㎝くらい裄を長めに仕立てた方が良いでしょう。
身丈もいつもの着物寸法より長めに仕立てましょう。着ているうちにどうしても膝(ひざ)のところでシワが寄ってツンツルテンになってしまいます。特に男の着物の場合はおはしょりがないので、調整がきかず困ります。私の場合、麻の着物は通常より5分(約1,9㎝)は長めに仕立てます。何度も洗って、簡単にアイロンする位で着ているので、1寸(約3,8㎝)長めでもよかったと思っています。
ただ、夏のおしゃれ着物は裄や丈が少々短いのは大丈夫です。涼しげに見えることも大切ですから。