手描京友禅古典柄の振袖
昨日は地元のお客様が母娘で振袖を選びに来て下さいました。水色、赤、黄色、黒地など色々着装して選んで頂きましたが、お嬢様の雰囲気を見て最終的に白地の手描京友禅の古典柄振袖に、濃いめの金地袋帯をコーディネイトさせていただきました。
京都の問屋さんから送って頂いていた品物も一緒に見て頂いたのですが、手描でないものは迫力に掛けます。
古典の本格的な振袖を作ってやりたいというお母様のお気持ちがとても伝わったので、私が心から良いと思う手描(てがき)の逸品と上質な袋帯、長襦袢をコーディネイトしてご予算に合わせるように心掛けました。当店が本来頂きたい利益を削ってでも、本物の友禅を作らせて頂く方がお客様にとっては一番良いですし、当店にとっても長い目でみて必ず良いと考えています。
振袖は、大雑把に分けて ①伝統工芸品としての心を感じる呉服 ②利益を追求する為の工業的商品 ③キャラクターイメージ型のブランド品 があると思います。 もちろんその中間のグレーゾーンも多いですし、それぞれの良さはあると思いますが、着物が他のファッションと違う部分は、作ってくれた母の心、自分の着物への愛着、自分の子〜孫へと伝わる心と伝統美が秘められていることです。
私は着物本来の伝統美の感じられるものをお勧めしていきたいと思っています。