きもので大琳派展 特別鑑賞会

Rinpaten
10月21日上野の東京国立博物館「大琳派展」特別鑑賞会(美しいきもの、婦人画報共同企画)に着物で参加してきました。
 まずは女優で美術に造詣の深いの真野響子さんのトーク:学芸員の方の説明を聞きながら会場作品を鑑賞されたとのこと。「実際の作品を見て始めて感じ理解できることがいっぱいあります、是非本物を見て下さい」とおっしゃっていました。
 学芸員の作品解説:風神雷神図屏風作者による違いなど教えてもらいました。この日は残念ながら俵屋宗達の風神雷神図は無かったのですが、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一の風神雷神図を実際に見比べることができました。 
 展示会場へ:特別鑑賞会なので、5時閉館後の貸し切りでじっくり鑑賞できました。とは言え参加者は150人程度で前半に集中していたので、会場の後半から見る事にしました。
本阿弥光悦の黒楽茶碗、舟橋蒔絵硯箱(国宝)、俵屋宗達の伊勢物語図、尾形光琳の風神雷神図、八橋蒔絵螺鈿硯箱(国宝)、秋草模様小袖、酒井抱一の夏秋草図など国宝級の名画や茶碗、蒔絵などを独り占めできるくらいゆっくり堪能。江戸初期の俵屋宗達、中期の尾形光琳など大雑把とも思える力強い筆使いに対して、江戸後期の酒井抱一、鈴木其一の精緻で洗練された筆使いの違いなど、作者の性格まで創造してしまうくらい実物に出会えたからこそ感じることたくさんありました。
 展示替えで俵屋宗達の風神雷神図(国宝)、尾形光琳の燕子花図(国宝)に出会えなかったが大変残念でしたが、今後の楽しみに残しておきます。
 作品全体を通して個人的には酒井抱一、鈴木其一の江戸琳派と言われる作品が良かったです。江戸時代後期で江戸という土地柄もあるのでしょうか。すっきりと洗練されている感じが良いです。琳派の特徴の一つの「たらしこみ技法」も先人のものより、更に高度で写実的な効果を上げていて、とても心地良く感じました。
きものパーティーでは「美しいキモノ」でもおなじみの「木村孝」さんのトークなど。次のブログで→

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