茶道文化検定に挑戦してみて良かったこと(平成20年)

 今年から茶道文化検定が始まるのを聞いたのは、6月に広島であった淡交会青年部の中部中国ブロック研修会の時でした。私は茶道のキャリアが浅いので、青年部活動の中では分からないことが多く、「覚えないといけないことがたくさんある」と痛感していた時でもあり、こういう機会を活用してみるのも良いのかなと考えました。
 ただ、「きもの文化検定」の1ヶ月後だったのでテキストを見てから決めることにしました。数ヶ月後に出版されたテキストを見てみると、以外と分厚くない!    頑張ってみることにしました。結構単純なんです。
 テキストを初めて読んだときは禅僧の名前や、茶室の作り、露地の構成、お茶入れの部分名称など知らない単語がことごとく出てきて、テキストの厚みの割にはしんどいなと思いましたが、2度3度と読んで行くと何となく覚えてくるものですね。マークシートだし何とかなる感じがしてきました。歴史や陶磁器の部分は興味深く読んでました。私の仕事の中で陶磁器を扱うことがあり、有田焼き(佐賀)の産地に行ったり、陶磁器の本を読んでいたのも役に立ってます。  
「いと善ホームページ・有田紀行」参照→
 テキストは基本中の基本で、あくまでも「知識」ですから、覚えた知識を核にして少しずつ肉付けしていきたいと考えています。茶道というのは、果てしなく深くて広いものだと思うので。
 今回テキストを読んで最も良かったと思うのは、「茶禅一味」「和敬清寂」など精神の鍛錬と茶の湯が密接に結びついていることが歴史を通して分かり易く書いてあったことです。知識や形式ばかり覚えて、いくらキャリアを積んでも、いわゆる「わび茶の精神」が身に付いていなければ、全く意味が無いのだと解釈しています。(「それじゃ”わび茶の精神”って何?」と私に聞かれても、もちろん答えられませんよ[E:think])   
お茶事に限らず、 普段から人との関わりの中でこういう精神が生かされることが大切なのでしょうね。
頭でそう思っていても、これが一番難しいのですが。少しずつ高めていきたいものです。
 
 

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