現代に受け継ぐ武家文化 

2月28日(土)中国新聞社にて「現代に受け継ぐ武家文化」講演とパネルディスカッションがあったので、行ってきました。
パネリスト:上田宗冏氏(上田宗箇流家元)、熊倉功夫氏(林原美術館館長)、西本寮子(県立広島大学教授)、樹下文隆(同)
茶道について印象に残ったお話を一つ紹介します。(内容は自分の解釈でまとめています)
「茶の湯は織田信長、豊臣秀吉など武人が夢中になり飛躍的に発展ましたが、どうして夢中になったか実ははナゾなんです。あくまでも推測ですが、動乱期には権力者は民衆の前に出てくるものなんです。太平の世には奥にいて民衆の前に姿を見せません。人々の前に出るそのディスプレイ装置となったのが「茶の湯」。茶の湯は公家社会にはなかったものです。秀吉の「北野大茶の湯」(公家・武士・百姓・庶民まで参加した前代未聞の大茶会)は象徴的でしょう。
 江戸時代・太平の世になると、政治的要素は薄れ大方の大名は茶の湯への感心が薄れます。茶の湯は生活文化の要素を深め「茶道」として受け継がれていくことになりました。代々受け継がれる中で突然、茶の湯に夢中になる大名も現れます。松江藩七代藩主・松平不昧公などです。」 
これはとても興味深い話でした。
その他の内容もブログでまとめてみたいと思います。
参考 県立広島大学ホームページ

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