第五十六回 日本伝統工芸展  広島県立美術館(平成22年)

 第五十六回 日本伝統工芸展が2月7日まで広島県立美術館で開催されているので、行ってきました。もちろん着物は多数出展されていて、絞り染め、友禅染め、江戸小紋、琉球紅型、久留米絣、経錦、芭蕉布など人間国宝や各分野の大御所的な作家の意欲的な作品が並ぶわけですから、見応えありますよ!。絞りの作品一つにしても、複雑に色を重ねたり、樹木の枝ぶりを巧みなぼかしで絵画的に表現していたり、イメージする表現を追求するために、磨き上げた伝統の技を土台に考えられる限りのアイデアと手間を掛けて制作されているんだろうな、と感じました。まさに「温故知新」です。
 仕事柄いい着物はよく見ていますが(着てないけど)、通常流通にのるものとは違いますねー。といっても「凄い作品=着たい着物」とは限りませんが・・・。このような伝統工芸展の出展を通じて技術が守られ、更に新たな表現が生まれ、いずれ私たちの着物にも反映されてくるのでしょう。楽しみです。
 このような着物を作り続ける為には、着物がちゃんと流通していかないといけないので、全国の皆さん、筋の通った着物を地元の呉服屋さんで買って下さいね[E:happy01][E:sign03]。

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