男の着物 カラーコーディネイト 江戸の粋!三色:ねずみ色、茶色、紺色(藍)の組み合わせ

連続テレビ小説「あさが来た」では新次郎(玉木宏)さんの着物の着こなしが注目されていますが、色の使い方がいいですね。

 そこで、男性の着物カラーコーディネイトのポイントを一つお話します。江戸時代は四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)と言って、庶民は茶とグレーの色んなバリエーションで着物のお洒落を楽しみました。奢侈禁止令(しゃしきんしれい・ぜいたく禁止)によって華やかな色を制限されたことで、地味〜な「茶」と「ねずみ色」の表現が豊かになったわけです。また、江戸時代に最も多く使われていた色が「藍」。幕末期、日本に来た西洋人は町中に藍色が溢れているのを見て「ジャパンブルー」と表現しました。
 「茶色 」「ねずみ色」「紺色(藍)」。偶然かもしれませんが、この三色の組み合わせは、とっても相性がいいんです!特に男性の着こなしにお勧め。紺色の着物にグレーの半衿やグレーの帯。こげ茶色の着物にグレーの半衿やグレーの帯など、シックな大人の着こなしです(^_^)v。また、紺色と茶色の組み合わせも有りです。実はこの2色は補色(反対色)の関係。色のトーンを間違えると、けばけばしくなりますが、シックな色同士なら技有りのお洒落が楽しめます。
 先ずはこの三色を基本に押さえておいて、緑や暖色を加えることにも挑戦してみたら良いと思います(o^-^o)
※ちなみに、茶色はオレンジ色辺りの色相でトーンが低い色なので、暖色です。

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◎参照画像:縹色(藍系統)の着物に、半衿は同系色の水色、帯にグレー地を合わせています。アクセントに補色(反対色)の茶系色扇。

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