男の着物 擦り切れて着れなくなった着物を仕立て直し
気に入ってよく着てた私の着物(博多織・男もの紬)が擦り切れて着れなくなったので、仕立て直しました。最初の画像は袖口の擦れです。同様に力の掛かる背中心(背縫い)も裂けており、衿はかなり汚れていました。
最初に洗い張り(着物を解いて反物状に戻し水洗い)して仕立て直します。元々の裏地は耐久性を考えて金巾(かねきん・綿の裏地)を使っていましたが、少し重く感じていたので、絹裏に変更しました。男もの着物の裏地は一般的に「通し裏」と言って上下通して仕立てますが、 後々のメンテナンスと擦れへの強さを考えて女性の着物のように胴裏と八掛に分けて仕立てました。 胴裏と八掛は余っていた店在庫を組み合わせて、しっかり節約です(*^-^)
背中心(背縫い)の裂けは、そのままの仕立て替えでは無理なので、左右入れ替えるなど工夫して仕立ててもらってます。
衿の汚れはシミ抜きでは高くつくレベルなので、綺麗な面を表に回しています。
新品の着物のように蘇り、着るのが楽しみですヽ(´▽`)/