沖縄染織紀行③南風原の工房・真南風 花織、花倉織、ロートン織 天然染料しか使わず織り手の感性が生かされる工房

沖縄2日目 午後からは南風原にある「工房・真南風(まふえ)」へ
工房長の花城武さんにお話を伺いました。花城さんは工房立ち上げの時から天然染料しか使用しないと決めて、島の草木染料から様々な色を新たに生み出してこられました。工房内で様々な染め方を試しているそうです。
化学染料とは違い染料の入手も手間がかかります。例えば黄色染料となる福木は防風林としても島にたくさん植えられていますが、勝手に採取することはできず台風倒れた時に採取するなど、確保や保管にも苦労されているそうです。
画像①②木の皮を採取保管して染料に
1931
1935
琉球藍は泥藍に水を加えて発酵させます。よく発酵を促すため泡盛を入れると言いますが、こちらでは泡盛は入れないとのこと。これも試行錯誤の結果。
別の藍甕には、ある程度使い切った薄めの藍が取ってありました。最後に綺麗な水色を出すそうです。何度染め重ねても濃くならないとか。面白い!
画像③藍甕
193_1
画像④⑤「ギャラリー真南風」常設ではありませんが、今回は琉球の織物と紅型が一堂に揃い堪能できました。
19331936
工房2階では花織の機が並び、花織、花倉織、ロートン織が織られていました。横糸の色の組み合わせは織り手さんの即興的な感性に任せられていたり、2つとない花織が織られています。実際の糸の入れ方を見ることで本ではも分からない部分が分かってきました。(※機織りの撮影はNG)

Follow me!