結城紬の里紀行2023 ①手つむぎ、絣くくり

②地機 ③湯通し

 10月に結城紬の里を訪ねました。広島から6人、東京からお1人の参加です。私自身結城は3回目ですが、今回は初めて「外山織物」さんを見学。外山織物のお祖父様は経糸(たていと)の絣くくりを効率化する「経枠」の開発されるなど、結城紬のより細かで豊かな絣表現を可能にし更なる発展に尽力された方だそうです。

こちらでは、「手つむぎ」「絣括り(かすりくくり)」「刷り込み」「地機織り(じばたおり)」を拝見しました。

画像①真綿(繭を湯に浸けてふわっと伸ばす)を「つくし」に掛けて手で紡ぎ「おぼけ」と言う桶に入れていきます。

画像②図案を方眼紙に写し取り、方眼紙を糸に当てて絣付けする部分に印(墨付け)をする。糸は70本くらい束ねてあって軽く印するだけなので、染めれば墨は分からなくなるそうです。

画像③印付け(墨付け)した部分を綿糸で括る。括った部分は染まらないので、製織したらこの部分が絣模様となります。

画像④刷り込みの実演。濃い地色に白く抜けた絣ではなく、白など薄い地色に濃い色の絣模様を入れる場合は、染料を刷り込みます。染料を付けた2本の道具を上下から挟んで刷り込んでいます。消せないので失敗が許されない作業です。

画像⑤「自分の結城紬はこうやって作られているのか」と皆さん興味津々で見学中!

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