知花花織(ちはなはなおり)〜沖縄染め織り研修〜

 沖縄市知花は読谷山から比較的近い場所にあります。 知花花織事業共同組合に伺いました。
知花花織は、糸が縦方向に浮いて模様になる経浮花織(たてうきはなおり)と、  模様部分の経糸を数本すくう 刺繍のような縫取花織(ぬいとりはなおり)がありま す。 絣や格子柄の併用も。
 おもしろいのは独特な機。 緒巻が2つあり地糸と紋糸(浮糸)は別々に巻き取ってあります。

綜絖(そうこう)を上げる時は綜絖枠を手で持ち上げフックに掛けます。

 知花花織は18世紀ころには始まっていましたが、2つの大戦などを経て一時完全に途絶えてしまいました。平成になって復元され、平成24年に国の伝統的工芸品に認定されました。
●国の伝統的工芸品としての要件
(1)先染めの平織りとすること。 (2)よこ糸の打ち込みは、「手投杼」を用いること。 (3)紋は、「花綜絖」又は「縫取り杼」を用いて表すこと。 (4)「花綜絖」を用いた紋は、綜絖枠を手で持ち上げフックに掛けて表すこと。 また、絣糸(かすりいと)を使用する場合には「手くくり」によること。 使用する糸は、絹糸、綿糸、麻糸等とすること。

Follow me!