ウールの着物で茶道の稽古

 今日は第二火曜日で茶道(裏千家)の稽古に行ってきます。稽古は夜なので、店にいる間少し練習して行くつもりです。ここが自営業の良い所!といっても練習する暇もないくらいお客様が来店されたらすごいんですけどね。
 本日の着物はシルクウールのアンサンブル。ウールは単衣で仕立てますが、とっても暖かく、着崩れもしにくいので冬場に最もよく着る着物です。今日着ているウールは青系統の蚊絣(かがすり)風で、シルクが15%くらい入っているので艶(つや)があって、見た目にはシルク100%に見えるものです。実際同業者の方にも、シルクだと思われることがしばしばです。あまりカジュアル過ぎず、茶道の稽古には向くかもしれません。
 最近、綿や麻の着物と並んで天然繊維でしかも手頃な「ウールの着物」に人気が出ているようですが、男物のウール着物は現在殆ど生産されていないと思います。数十年前にはよく作られたもののようで、当店には男物のウールアンサンブル(着物と羽織)用生地がたくさんありました。15年前に私が跡継ぎとして店に戻った頃には男の着物はあまりにも売れなかったので、私が自分用に仕立てたり、年月を掛けて少しずつ販売したりで、今は5〜6点(疋)程度となっています。質の良いものばかりなので、かなり貴重な在庫だと思います。

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