匂い袋作り、蘭奢待のうんちく

 このたび、茶道裏千家淡交会 青年部 に入会させて頂き、本日始めての総会と研修会、歓迎会に出席致しました。その中で匂い袋作りの研修があり大変有意義でした。講師は鳩居堂(きゅうきょどう)の松木氏という方で、裏千家お家元お好みの香を調合された方だそうです。匂袋作りは白檀、丁字、桂皮 など様々な香を分量を量りながら調合し、袋に詰める作業でしたが、一つ一つ香りを確かめ、味を確かめ(口に入れても大丈夫とのことでした)ながら大変に良い経験になりました。15袋分くらいの量はありそうなので、いと善のお客様へのプレゼントにしようと思っています。呉服屋ですから鳩居堂さんの匂い袋はちょっとだけ置いていますが、やっぱり自分で調合したものは格別です。
 また、松木氏のお話も大変興味深い内容でした。正倉院の宝物の中でも名高い蘭奢待(らんじゃたい)にまつわるうんちくあれこれなど、私がつくる着物新聞「小袖通信」の絶好のネタになりそうです。
 蘭奢待とは通称で黄熟香(おうじゅくこう)が正式だそうです。また、香りの種類には甘み、苦み、辛み、酸味、塩辛さの五味があるそうですが、蘭奢待はその五味すべてを備えているとのこと。そして蘭奢待は香木としての質は衰えてないのですか?と質問したところ、蘭奢待の成分分析の結果、聖武天皇の時代から千数百年たった今でも質は衰えてないというお答えでした。不思議ですね〜。

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