手織り木綿きもの「備後がすり」

Bingogasuritop
ショップこそで「備後絣」
 いと善では備後がすり(広島県の新市町で織られている、手織りの木綿着物)を扱っています。現在では森田織物さんだけが手織りの備後がすりを織られているのみとなり、大変貴重なものとなってしまいました。柄は十字、井桁、霰の3柄で、通常の藍染め絣と、柿渋を下染めして更に藍染め絣で柄付けした2色があるので、6タイプ(3柄×2色)を作られています。手織りなので大変しなやかな風合いで、丈夫です。柄も小さな絣なので昔のもんぺ風とは違い、帯や小物次第でコーディネイトにも巾が出ます。
 柿渋・藍染めの井桁絣が「美しいきもの・春号・315ページ」(アシェット婦人画報)にも掲載されていたので、参考になると思います。
 全国でも扱っている店はあまりないと思います。商売的においしい商品というわけではありませんが、いと善では着物通のお客様に根強い人気があるので、継続して扱っています。
 14年位前に芦品郡新市町(現在は福山市新市町)の産地へ行って、織元さんから備後絣にまつわる色々なお話を聞きながら、地元広島の伝統工芸品に興味を持ちました。以来手織りの名品を少しずつ織元さんより買取っています。ずっと以前は高山さんという職人さんが、七宝、麻の葉、鶴亀、蝶など様々な絵絣を織られていましたが、もう織られていません。何年か前に備後絣組合に行ってまとめて絵絣の反物を買ったことがありますが、全部販売して絵絣の在庫はありません。組合にも反物はありません。切り売りしているとのことでした。「こんなことならあの時全部買い占めていたらよかった!」残念!いと善で絵絣を買われた方は本当にラッキーですよ。
  
 先日、森田織物さんより新たに柿渋・藍染めの十字絣と井桁絣を追加したので、早速「いと善」のショッッピングサイト「ショップこそで」にアップしています。ご覧下さい。

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