茶道のきもの 初夏の装い

 茶道では年間を通してお茶会があるので、装いにも悩まれることが多いでしょう。特に袷(あわせ)から単衣(ひとえ)切り替える時期は考えものです。一応、衣替えは6月からが単衣なので、それを守っていれば間違いないのですが、実際は5月の始め頃から暑くて単衣を着たい年もありますよね。私の茶道教室のお仲間の中には4月から単衣を着たいと言われる方もいらっしゃるくらいです。
 普段のお洒落着ならさほど気にせず、暑ければ単衣を着れば良いと思いますが、お茶会などあらたまった場所では衣替えの時期をある程度考慮した方が良さそうです。ただ温暖化の影響で5月の後半ともなれば、単衣を着ても良いというムードもあると思います。
  また、胴抜き仕立てにされる方も増えています。基本的に胴裏の上部分を抜いて仕立てますが(胴裏全体のを抜く場合もある)、八掛を付けるので袷に見えます。こうすると袷よりは軽く、涼しくなります。
※八掛:着物の裏地で裾、袖口、衿先に合わせる。表地の色と同色か、相性の良い色を付ける。
※胴裏:着物の裏地で白絹。胴や袖の裏など八掛以外の部分。

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