単衣(ひとえ)に向く着物素材

 広島も急に初夏の陽気になってきました。日中は暑いので着物(おしゃれ着)で出掛ける時は単衣を着たいのではないでしょうか。単衣は胴裏や八掛を付けずに仕立てるので、生地はしっかり張りがあるものがよいです。最もお勧めなのは塩沢御召(しおざわおめし)や白鷹御召(しらたかおめし)。よこ糸に強撚糸を使っているので、独特のシボ(凹凸)が特徴です。サラッとして張りがあるので、涼しくて丈夫。単衣にはもってこいなのです。本塩沢はやや高額ですが(白鷹御召はかなり高額)最近はかなりお求め易くなったと思います。また、塩澤の様な風合いで十日町の塩沢物語という商品もあります。お値段は反物で10万円以内(買取り仕入れの場合)。もちろん本塩澤のしっかりした風合いには及びませんが、着心地は良いです。
 御召生地には西陣、十日町、米沢など産地で様々な素材がありますが、概ね単衣には向くと思います。

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