きもの文化検定 3級問題 「時代に関する問」に注意(平成20年)

 昨年のきもの文化検定3級ではテキストを細かく読み込んでいないと分からない問題が多かったのには驚きました。特に私が悩まされたのは「時代」に関する問題です。テキストを読む時は染め織りの種類や技法ばかりに注意が行って、時代についてはあまり注意して読んでいませんでした。以外と時代に関する問題が多いので注意して読んでおくと良いと思います。もちろん今年から始まる2級でも同じ様な傾向があるでしょうね。
下記に昨年の3級検定の中で時代を答える問題を記しましたが、問11、21、59には悩まされました。 ( この他にも時代に関する問題は出ています)
問11、 「結城紬の呼称は時の領主が育成に務めたことに由来しますが、その時代を選びなさい」
答:鎌倉時代
3級用のテキスト67ページを見ると、「結城地方の織物は奈良時代には「あしぎぬ」として朝廷に献上され・・・。鎌倉時代には領主結城氏が織物の育成に務めたことから後年、結城紬という呼称が生まれました。江戸初期、代官伊那備前守が京都や信州から・・・。明治時代にはそれまで無地か縞だった結城紬に十字絣や亀甲絣が生まれ・・・」という具合に4つの時代が書いてあるので、こんがらがってしまいます。
問21、「京繍は何時代から続いているといわれているか」
 答:平安時代 
問37「ジャカード織機が導入された時期を選びなさい」
  答:明治時代
問48「紋の始まりとされる時代を選びなさい」
  答:平安時代
問59「現在西陣とよばれる地域で織物が織られるようになった時代を選びなさい」
  答:平安時代       
「西陣」の名前は応仁の乱の折、山名宗全方の陣があった西陣に由来するので、室町時代と答えてしまいそうな引っかけ問題ですが、この地で織物が始まったのは平安時代。
問71「友禅染めの中で色糊による型友禅が開発させた時代」
答え:明治時代       
江戸時代と答えたくなるような問題ですが、化学染料が入って来た明治以降の技法です。

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