紫式部日記  着物の「襲ね」について生き生きと記述されています

エッセイスト・近藤富枝さんの「服装で楽しむ源氏物語 (PHP文庫)」を読んでいたら、紫式部日記には着物の記述が多いとあったので、早速読んでみました。もちろん現代語訳で(*^-^)。着物の話も興味深いですが、今と変わらない人間関係のドロドロ・・アレコレ・・・も色々あって、不思議と親しみがわきます。

◎原文:  「かの君は、桜の織物の袿、赤色の唐衣、例の摺裳着たまへり。紅梅に萌黄、柳の唐衣、 裳の摺目など今めかしければ、とりもかへつべくぞ、若やかなる」〜敦良親王の五十日の祝い 〜
◎現代語訳:「一緒にいる小少将さんは桜襲(表白、裏赤)の織物の袿(うちぎ)に赤の唐衣をかさね、白地に摺り模様の裳(も・はかま)をお召しになっている。
私(紫式部)は紅梅の袿(うちぎ)に萌黄(もえぎ・黄色味の緑)の上着、柳(くすんだ柔らかい黄色味の緑)の唐衣、裳(も・袴)の摺模様など流行を取り入れて、若い小少将さんと取り替えたいくらい若作りをしてる」
 女房(宮廷に使える女官)たちが唐衣裳(からぎぬも)、いわゆる十二単(じゅうにひとえ)を着ている晴れやかな姿を生き生きと記述しているのがとても面白いと思います。当時もちゃんと流行があったんですね。紫式部さんちょっと恥じらってます🤭
Photo
紫式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)

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