読谷山花織 〜沖縄染織り研修〜
読谷山花織事業共同組合に伺いました。読谷山花織(ゆうたんざはなうい)・読谷山ミンサーの歴史は14世紀まで遡ります。明治以降途絶えかけましたが、読谷山の有志によって復活した歴史があります。花織には大きく3通りの技法があり、「ひゃあばな」は花綜絖(はなそうこう)、「てぃばな」は手でよこ糸を動かしながら織る刺繍のような表現です(画像②)。「ぐうしばな」は竹串を入れて糸を浮かせます(画像③)。私たちも「ぐうしばな」を体験させて頂きました。
読谷山花織は1人の職人さんが糸染め〜機の準備〜機織りまでを一貫して行い1つの帯や着物が出来上がります。伝統的工芸品の証に印字されてる番号でどの職人さんが織ったか分かるそうです。職人さんは地元在住に限られ、中には海外出身の定住者もおられるとか。現在105人登録されています。
ちょうど糸染めをされている職人さんにに話を伺ったのですが、「いったん糸を機に掛けたら後戻りできないので、納得できる色が出るまで糸染めにはこだわる」と言う主旨のことをおっしゃっていました。自分の作品として世に出る責任と喜びを感じながら日々ものづくりされているのだと感じます。