きもの文化検定工房見学会 西陣織コース① 平成29年
2月24日、きもの文化検定工房見学会「西陣織」コースを巡りました。
先ずは機屋の「西陣まいづる」さん。この日はすくい織りの機場と展示室では社長さんから西陣織についてレクチャーいただきました。お話で印象的だったのは、西陣織は分業で1本の帯に十数人以上の職人が関わりますが、絶滅危惧される工程があるということです。例えば引箔(ひきばく)に使用される平金糸作りの裁断の工程など。
着物や帯づくりにはこのようなお話があちらこちらで聞かれます。このような機会を利用してものづくりへの理解を深めなければいけないと思います。
①道具の説明
②試し織りされた生地
新しいデザインの帯は試し織りをします。試し織りでも数週間掛けて織るものもあるとか。織り上がりを見て色や織り方を部分的に変更したり、その織物自体を中止することもあるそうです。
③すくい織りの場面
すべて手織りです。②の帯のように緯糸(よこいと)を曲線や斜めに入れることができるのはすくい織りだから。その他すくい織りならではの・・・っと言うか織物を超えた技も!
④平金糸の説明
和紙に金箔をまぶすように置いて伸ばします
⑤平金糸の説明
伸ばされた後。金の乗り具合に濃淡があって深みが生まれてます。これをギロチン呼ばれる裁断機で糸状に裁断。帯の緯糸(よこいと)に使用されます。