テイキングサイド(広島アステールプラザにて)観てきました

 映画、ドラマ、小説などに出会ってて良かったなと思う作品は、後からじわじわと効いてきて、ずっと心に残っていくものです。昨日、広島アステールプラザであった舞台「テイキング サイド」はそんな作品かもしれません。
 実はパンフレットの写真を見てコミカルな舞台をイメージしてましたが、テーマがナチスドイツ時代にドイツに留まり苦悩した世紀のマエストロ「フルトヴェングラー」を取り上げたものだけに、重く深いものでした。多少コミカルさもありましたが、地味です。芸術(音楽)で人々をイデオロギーを超えた幸福へ導こうとしても、政治に利用され無縁ではいられなかった姿は痛々しく、音楽は想像以上に深いものなんだな、と考えさせられました。聴き方が変わるかも!
 
 それにしてもフルトヴェングラー役の平幹二朗(広島出身)さんは安定感があって、味わい深くて、舞台全体を支配しいるようでした。もちろん他のキャストも素晴らしかったけど、飛び抜けた存在感です。その空間にいれただけでも幸せ!

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