越後染め織り紀行⑧「根啓織物」十日町紬

根啓織物さんは大正時代と変わらない方法で絣織りをされています。くくり絣はこの地域で一番長いだろうとのこと。十日町絣と明石縮み(あかしちぢみ)を織っておられます。



◉絣付け  緯糸(よこいと)を張り、方眼紙に記した図を当てて青花で絣部分に印を付けます(青花は熱を加えればで消える)。 印に従ってヘラで染料を刷り込みます。刷り込んだ色の部分を糸で括って防染し染料に浸けて地色を染めます。

●木羽定規の説明もあったので、緯総絣(よこそうがすり)には木羽定規を使うのだと思います。

◉明石縮み(あかしちぢみ)は緯糸(よこいと)に強撚糸を織り込み、湯もみして独特の「しぼ」が生まれます。非常に細い糸を使い、透けるような薄さとサラリとした清涼感で蝉の羽とも表現され、夏のおしゃれ着に最適です。

◉糸ぼかし 糸を規則正しく蛇腹に折って糸で吊り下げ、染料に浸けると染料を吸い上げて自然なぼかし表現ができる。

◉明石縮みの柄見本帳を拝見 
たてラインを基本とした洗練されたデザイン性が夏の定番として愛され続ける理由だと思います。

Follow me!